夕食メニュー
ご飯
すまし汁
焼肉
豆と茄子のトマト味噌煮
甘酒
果物
「暑さ寒さも彼岸まで」というのをよく聞きますが、長崎では「くんちまで」と
いう方が多いですよね。ここ数年は酷暑のためか、おくんちが過ぎてもなかなか秋を
感じられませんよね。
今日は「麹の甘酒」をご用意しました。ご存じの方も多いかと思いますが、「甘酒」
は夏の季語で、実際に江戸の夏にはたくさんの「冷やし甘酒売り」がいたそうです。

麹甘酒は、おかゆに米麹を加え一晩発酵させて作ります。今のように電気で容易に
温度調節ができない時代だったので、製造するのに一番いい時期だったのかもしれま
せんね。そして、その栄養価も夏バテ気味の体にはうれしいものばかりなので、「飲む
点滴」と称されることがあります。まずは、すぐに脳や体のエネルギー源になるぶど
う糖が豊富です。砂糖が貴重品だった江戸の頃には、特にこの点が重宝されました。
そして、疲労回復効果が高いビタミンB群や必須アミノ酸もバランスよく含まれてい
ます。食欲がなくなる時期に少量で効果的に栄養補給ができ、今でいう「サプリ」の
ような食品だったのでしょう。